”おばちゃん”が小鍋で作る「おふくろの味」にこだわる
アオヤマの和惣菜は、「おふくろの味」です。家庭用の醤油、みりん、砂糖、塩で味付けしたちょっと濃い目で、しっかりと甘みがついた、昔懐かしの家庭の味です。
なぜ「おふくろの味」になるのか。2つのこだわりがあるからです。
まず第1に、煮炊きする鍋は、家庭用の36センチの鍋のみを使っていることが上げられます。お母さんが家庭で作る味を再現するわけですから、家庭で使うものしか使いません。これは、日本全国でアオヤマにしかない最大の特徴です。
第2に、作り手がいわゆるプロの和食料理人ではなく、香川県の一般家庭にいる“おばちゃん”たちだと言うことです。アオヤマの「おふくろの味」を決定づけるポイントです。
生産性を考えれば、業務用の大きな鍋を使って調理した方が、一気に大量の料理ができるし、コストも削減できるのでは、と言われることもあります。
それでも、アオヤマでは、“おばちゃん”たちが、家庭用鍋で調理することにこだわり続けます。このスタイルこそが、昔から伝わる日本の家庭の味を再現できるし、おいしい和惣菜を提供できると信じているからです。
和食文化を守り、「減塩」「希少糖」と新たな商品づくりにも挑戦
一昔前の食卓には「ひじきの煮物」、「きんぴらゴボウ」、「かぼちゃの煮付け」、「卯の花」などの和惣菜が並んだものです。それは、日本人にとっての「おふくろの味」でした。
でも、そんな日本の家庭の味は失われつつあります。「和食;日本人の伝統的な食文化」はユネスコ無形文化遺産(世界遺産)に登録されましたが、最近は食文化の欧米化などもあり、煮物などの和惣菜を作る家庭は減ってきていると聞きます。